水原一平被告、情状酌量求める=「困窮でギャンブル」説明
【ニューヨーク時事】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告(40)は23日、情状酌量を求める書簡を西部カリフォルニア州の裁判所に提出した。生活の困窮からギャンブルに依存したと説明し、2月6日に予定される量刑言い渡しでは禁錮1年6月が妥当だと訴えた。
検察は23日、裁判所に提出した意見書で、犯行の動機は「ギャンブル依存症ではなく、その強欲さにある」と指摘。禁錮4年9月と釈放後3年間の保護観察処分を求刑し、盗んだ約1700万ドル(約26億円)の大谷選手への返済を求めた。
これに対し、水原被告は書簡で、2017年から大谷選手の通訳兼マネジャーとして「全身全霊で働いてきた」と回顧。一方で、同選手を近くで支えるために高額な家賃の支払いに苦労し、加えて妻の永住権が23年まで取得できず、2拠点生活を余儀なくされたことで「家族や友人から借金するなど、毎月ぎりぎりの生活だった」と強調した。
そうした中で21年、大谷選手の当時のチームメートを通じて違法賭博の胴元と知り合った。「愚かにも経済的に助かるチャンスだと思った」と述べ、借金が膨らむと「大谷選手の金を使う以外、返済方法が思い付かなかった」と振り返った。
書簡では大谷選手に対して「信頼を踏みにじってしまい心から申し訳ない」と謝罪。判事に対し、「結果を受け入れる準備はできているが、わずかばかりの慈悲をお願いする」と寛大な判決を求めた。
[時事通信社]
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