ズベレフ「ハイレベルな戦い」=奮闘のジョコビッチに敬意―全豪テニス
激しく競り合った第1セットを落としたジョコビッチが、ネットを挟んだズベレフに歩み寄って棄権を告げた。勝者はコート上のインタビューで「けがで去らなければいけない選手へのブーイングはやめてほしい。ノバクは人生の全てをテニスにささげてきた人だ」。試合が早く終わったことに不満そうだったスタンドから拍手が起こった。
ジョコビッチは要所で正確なショットを放ち、ピンチをしのぐ粘り強さもあった。左太もも裏を痛めて準々決勝後は練習もできず、「筋肉の断裂があった。終盤にかけて痛みが増した」。棄権での敗退を受け入れ、「彼は四大大会初優勝に値する」とエールを送った。
ズベレフはブレークポイントを何度も握りながら物にできなかったが、タイブレークでは速さと精度のあるサーブや強烈なフォアハンドで上回った。1セットだけだったが「ハイレベルな戦いだった」と振り返った。
通算3度目の四大大会決勝で初の頂点を目指す。「すごい試合になると思う。今回は勝ちたい」と意気込んだ。(メルボルン時事)
[時事通信社]
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