ポンペオ氏の身辺警護解除=暗殺危惧の中、ボルトン氏も―米大統領
【ワシントン時事】トランプ米大統領は21日、第1次政権でそれぞれ国務長官とイラン担当特別代表を務めたマイク・ポンペオ氏とブライアン・フック氏の身辺警護を打ち切るよう大統領警護隊(シークレットサービス)に指示した。米主要メディアが23日、報じた。
両氏は2020年のイラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害に関与。トランプ氏と共にイランの暗殺対象になっている。
トランプ氏は同じくイランに命を狙われているボルトン元大統領補佐官(国家安全保障担当)の警護も20日に解除した。ボルトン氏は北朝鮮政策などを巡りトランプ氏と対立。退任後も同氏を鋭く批判していた。
ポンペオ、フック両氏とトランプ氏の反目は表向きは伝えられておらず、解除の理由は不明。トランプ氏は15日、ポンペオ、ボルトン両氏やヘイリー元国連大使ら「タカ派」に仕えたスタッフを新政権から排除すると宣言していた。
大統領夫妻を除く政府高官には、退任と同時に警護が付かなくなるのが一般的だ。ただ、バイデン政権は脅威のレベルは依然高いとして3人への警護を続けていた。バイデン前大統領はイランに対し、元米政府高官の暗殺を「戦争行為と見なす」と警告したとされる。
[時事通信社]
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