下川、1軍キャンプに抜てき=育成3位のアンダースロー―プロ野球・ヤクルト

プロ野球(NPB)2軍のイースタン・リーグに参戦しているオイシックスから、育成ドラフト3位でヤクルトに入団した右アンダースローの下川隼佑投手(24)が、2月に行われる春季キャンプの1軍メンバーに抜てきされた。「育成選手だし、育成ドラフトでも下の方の指名。はい上がっていきたい気持ちしかない」。千載一遇のチャンスを得た。
神奈川・湘南工科大付高から、神奈川工大を経てオイシックス入り。昨季は先発と救援で計40試合に登板し、112回を投げて4勝8敗、防御率3.86。リーグ最多の102奪三振をマークした。高津監督は「1軍にいないタイプの投手。見てみたい。新人の育成選手だが、経験があるので1軍に呼んでもいいと思った」と語る。
最高球速は137キロで、スライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシームを操る。担当の丸山泰嗣スカウトによれば、西武で活躍した下手投げの牧田和久のように球威を生かした投球ができるタイプ。「特徴があり、希少価値もある。オイシックスでの1年の経験は、ほかの新人にはないアドバンテージ」と期待を寄せる。
昨季からオイシックスと、くふうハヤテが2軍に参戦。この2チームから下川ら2選手がドラフト指名を受け、NPB球団に加入した。「自分の活躍で、オイシックス、くふうハヤテの選手が選ばれやすくなる。そういう活躍をしていきたい」と下川。後進のために道を切り開く役割も担っている。
[時事通信社]
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