昨年の消費者物価、2.5%上昇=12月は1年4カ月ぶり3%台

総務省が24日発表した2024年平均の全国消費者物価指数(20年=100)は価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が107.9と、前年比2.5%上昇した。3年連続の上昇だが、伸び率は前年の3.1%から鈍化した。同時に発表した24年12月の指数は109.6と、前年同月比3.0%上昇。上昇は40カ月連続で、3%台は23年8月(3.1%)以来となる。
24年平均では、米類のうち、うるち米(コシヒカリを除く)が前年比28.8%と年間で過去最大の上昇率。原材料価格の高騰でチョコレートや果実ジュースが大きく上昇し、生鮮食品を除く食料全体でも3.8%の高い伸びとなった。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.7%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は2.4%それぞれ上昇した。
12月の消費者物価でも米類の上昇率は前年同月比64.5%と高く、3カ月連続で過去最大の伸びを更新。米類の上昇に伴い、すしやおにぎりも伸びた。
電気代は18.7%、都市ガス代は11.1%、それぞれ上昇。政府補助金が11月使用(12月請求)分から終了したことが要因だ。
昨夏の高温で出荷量が減少したキャベツの上昇率が約2.3倍となったほか、虫害で生産が減ったミカンの高騰が響き、生鮮食品を含む総合指数は3.6%上昇。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は2.4%伸びた。
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