ドラム缶遺体、起訴内容を否認=傷害致死事件―名古屋地裁
青森県弘前市で2022年、ドラム缶の中からコンクリート詰めにされた男性の遺体が見つかり4人が逮捕された事件で、傷害致死罪に問われた勝田茂被告(54)の裁判員裁判の初公判が20日、名古屋地裁(蛯原意裁判長)であった。同被告は「事実と違います」と述べ、起訴内容を否認した。
検察側は冒頭陳述で、勝田被告が、自身が代表を務める会社の従業員だった平塚崇さん=当時(26)=に借金を背負わせたり、日常的に暴行を加えたりしていたと指摘。その上で、他の3人と共謀し、平塚さんの胸や腹を蹴るなどして死亡させたと主張した。
弁護側は、共謀を否定し、被告自身が暴行を加えたこともなく、平塚さんが死んだとは知らなかったと反論した。
事件を巡っては2人の実刑が既に確定し、1人が最高裁に上告中。弁護人の方針で同被告の公判は3人とは分離された。
起訴状によると、勝田被告は3人と共謀し、15年2月6日ごろ、津市またはその周辺で平塚さんに暴行を加え、同8日ごろ死亡させたとされる。
遺体は22年8月、弘前市の資材置き場で、ドラム缶の中にコンクリート詰めにされた状態で発見された。
[時事通信社]
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