トランプ氏、大統領公式写真公表 「マグショット」に酷似
【ワシントンAFP=時事】ドナルド・トランプ次期米大統領は16日、第47代大統領としての公式写真を公表した。この写真は、2020年米大統領選の結果を覆そうとしたとして2023年に起訴され、ジョージア州アトランタの拘置所で撮影された「マグショット」≪容疑者・被告の顔写真≫に酷似している。≪写真は、ドナルド・トランプ次期大統領の顔写真が描かれたTシャツを着た女性≫
公式写真のトランプ氏は、眉をひそめ、唇を結び、少し前かがみで挑発的にカメラを見つめている。
マグショットではトレードマークの赤いネクタイを身に着けていたが、公式写真では青いネクタイを身に着け、ネイビーブルーのジャケットの襟に米国旗のピンバッジを着けている点が異なる。
1年半前、20万ドル(現在のレートで約3100万円)を支払って保釈されたトランプ氏は、X(旧ツイッター)にマグショットを投稿。「決して屈しない!」とのメッセージを添えた。
トランプ氏は2021年1月6日の自身の支持者による連邦議会議事堂襲撃事件を受けて、当時のツイッターのアカウントを凍結されたが、22年に同社を買収した実業家のイーロン・マスク氏がトランプ氏のアカウントを復活させた。それでもトランプ氏はツイッターから遠ざかっていたが、23年のこのマグショット投稿で、Xとなっていた同SNSの利用を再開した経緯がある。
トランプ氏は連邦議会議事堂襲撃事件をめぐる自身に対する弾劾を「魔女狩り」と呼び、選挙活動の資金集めにマグショットを利用。
Tシャツやマグカップ、ステッカー、ドリンククーラーなどに使用されたマグショットは、おそらく米史上最も有名な大統領の写真となり、巨額の資金をもたらした。
トランプ氏は不倫の口止め料をめぐって業務記録を改ざんした罪に問われた事件の裁判で有罪評決を受けたが、刑罰を科さない「無条件での放免」を言い渡され、これまで以上の勢いを携えて今月20日、米国史上初めて有罪のまま大統領に就任する。【翻訳編集AFPBBNews】
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