40歳玉鷲若々しく=ガツン、強烈ぶちかまし―大相撲初場所
玉鷲の強烈なぶちかましに、館内がどよめいた。頭でガツンと当たって尊富士の出足を止め、激しい突き押しで前進。相手がたまらず引いたところを押し出し、「いい気持ち」。幕内最年長の40歳。支度部屋の風呂場から高笑いが響いた。
昨年春場所で110年ぶりの新入幕優勝を遂げた25歳に馬力勝ち。先場所の初顔合わせは後手に回って敗れ、「硬くならないように。落ち着け」と自らに言い聞かせた。土俵下に吹っ飛ばされた尊富士は思わず苦笑い。「強い。(年齢を)感じない」と脱帽した。
腕力の衰えは自覚している。以前は上半身の強さに任せる取り口が災いし、はたきに落ちる場面もあった。それが今は、「(足と)同じくらいのスピードで出ている。弱くなってちょうどいい」。その若々しさは「自分の体を知ること」に最大限の注意を払っているからこそだ。
初日からの4連勝は一昨年の九州場所以来。好スタートを切っても「それはなるべく忘れて。意識すると、大抵悪いきっかけになる」と浮かれる様子はない。初土俵に新十両、初優勝も初場所だった。験の良い新年の土俵で、本領を発揮するつもりだ。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕