2025-01-13 18:56

「逮捕は遺憾、深くおわび」=元理事長に「権限集中」―東京女子医大が謝罪会見

 東京女子医大(東京都新宿区)の元理事長岩本絹子容疑者(78)の逮捕を受け、同大の清水治理事長は13日、記者会見し、「元理事長に権限が集中していた。逮捕は遺憾で、深くおわび申し上げる」と謝罪した。
 同大で行われた会見には山中寿学長らも出席した。冒頭、清水理事長は「関係者の皆さまに多大なるご迷惑をかけた。捜査に全面的に協力し、再発防止に全力を尽くす」と述べ、何度も頭を下げた。
 清水理事長は、逮捕容疑の詳細は把握していないとした上で「元理事長に権限が集中しており、自分のための利益を図ったり、学校の損害となる行為が行われたと考えられる。大変遺憾だ」と強調。「元理事長の専横的な意思決定をけん制できなかった。ガバナンス不全が大きな問題だった」と省みた。
 岩本容疑者の逮捕容疑や、他の不正支出疑惑などについて「(大学としても)調査した上で、関与した者の民事、刑事の責任を考えていく」とした。 
 警視庁の家宅捜索を受けて大学が設置した第三者委員会は昨年8月、岩本容疑者の不正支出への関与の疑いや経営責任を認める調査報告書を公表した。同大は岩本容疑者を解任し、他の役員らも一新していた。
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集