野田立民代表、地方選に注力=「試金石」北九州で連日応援
立憲民主党の野田佳彦代表が、地方選の応援に注力している。10、11両日は北九州市議選(26日投開票)の候補者の集会に相次いで出席し、支持を呼び掛けた。夏の参院選や東京都議選を控え、立民は同市議選を「試金石」と位置付け、野田氏自ら現地入りすることで勢いをつけたい考えだ。
「学校給食無償化法案を成立させるため全力を尽くしたい。十分チャンスがある」。野田氏は10日、同市内で街頭演説し、与党が衆院で少数となっている国会での取り組みをアピールした。立民は日本維新の会、国民民主党とともに、公立小・中学校の給食費を無償化する法案を共同提出し、政府・与党に実現を迫っている。
同市議選は昨年10月の衆院選後初の政令市議選で、立民関係者は「年明け最初の大型選挙で、党のすう勢を占う機会になる」と指摘する。野田氏は11日、同市内で記者団に「参院選へ弾みをつけるためには、地方議員の数を増やしていくことが不可欠だ。党の底力になる」と語った。
17日告示の同市議選は定数57。前回7議席を獲得した立民は今回9人を擁立し全員当選を目指す。
昨年の兵庫県知事選や名古屋市長選ではSNSで広がった情報が結果に影響したとされる。野田氏は演説の巧みさに定評があり、関係者は「既存政党への逆風が吹く中、直接訴える意味はある」と強調する。
野田氏は今後も地方選の応援を重視する構えだ。2月2日投開票の福井県議選補欠選挙の応援も予定しており、10日の記者会見では「(地方選は)可能な限り手分けして応援したい。地方議員が1人でも2人でも増えるように頑張りたい」と述べた。
[時事通信社]
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