2025-01-11 18:18

堅守崩し一挙3ゴール=前橋育英、後半に覚醒―高校サッカー

 前半のシュートはゼロ。前橋育英は球際の勝負で押され、テンポのいいパスサッカーは影を潜めた。0―1で戻ってきたロッカールーム。「こんなんじゃ誰も納得しないよ」。山田監督に活を入れられて目が覚めた。
 ハーフタイムで2枚の交代カードを切り、前線から激しく迫った。そのプレスからこぼれ球を拾うと、佐藤が力強い突破で同点ゴール。「少ないチャンスだったので、決められてよかった」。後半開始からわずか3分で振り出しに戻した。
 「焦って守備が少しずつ合わなくなっていた。動揺もあったと思う」と佐藤。県大会から無失点だった東福岡の堅守を崩すと、一気に襲いかかった。佐藤の2点目でひっくり返すと、途中出場の白井がドリブル突破を起点に追加点。10分間で3点を奪う、鮮やかな逆転劇だった。
 7大会ぶり2度目の優勝へあと一つ。前回の舞台は埼玉スタジアムで、初めて国立競技場での決勝に挑む。「負けたら意味がない。全員で気を引き締めて、勝ちにこだわっていきたい」。161センチと小柄ながら試合の流れを変えた白井は、自信たっぷりに頂点を見据えた。
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集