2025-01-06 19:18

「ロシアが北朝鮮に衛星技術」=核開発容認の可能性―米国務長官

 【ソウル時事】日韓両国などを歴訪中のブリンケン米国務長官は6日、ソウルで韓国の趙兌烈外相と会談し、共同記者会見を開いた。ロシアが北朝鮮に軍事装備や兵士の訓練に加えて「先端宇宙・衛星技術を提供する計画がある」と明らかにした。
 ブリンケン氏は「ロシアのプーチン大統領が数十年の政策を覆し、北朝鮮の核開発を容認する可能性が高まっている」と分析。「北朝鮮からの砲弾や兵力、中国によるロシアの防衛産業への支援がウクライナ攻撃の継続を可能にしている」と批判した。
 ブリンケン氏は、ウクライナ侵攻を巡りロシア西部クルスク州に派遣された北朝鮮兵士が昨年12月下旬に1000人超死傷したと説明。激戦の同州の情勢は今後の停戦交渉を左右する可能性があると予測した。
 尹錫悦大統領らの弾劾訴追で混乱する中、ブリンケン氏は大統領職務を代行する崔相穆経済副首相兼企画財政相や趙氏、禹元植国会議長と会談。トランプ次期政権の発足を控え、強固な米韓同盟と日米韓連携の維持を確認し、北朝鮮への対応を協議した。
 韓国の政治状況も話題になったとみられ、ブリンケン氏は、尹氏の「非常戒厳」宣言について「深刻な懸念を韓国に伝達した」と語った。「韓国の民主主義の回復力を深く信頼する」とも強調した。 
[時事通信社]

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