2025-01-02 19:47スポーツ

流通経大柏、強敵を撃破=こじ開けた2トップ―高校サッカー

後半、勝ち越しゴールを決める流通経大柏の粕谷(右)=2日、千葉・フクダ電子アリーナ
後半、勝ち越しゴールを決める流通経大柏の粕谷(右)=2日、千葉・フクダ電子アリーナ

 試合前のロッカーからピッチに向かう途中。流通経大柏の選手たちは、対戦を待ち望んでいた大津の選手を横目に大声を響かせた。「絶対に勝つ!」。強豪同士が早くもぶつかった一戦。激闘の末、高円宮杯U18(18歳以下)プレミアリーグの王者を撃破した。
 均衡を破ったのは前半36分。山野が得意の裏への抜け出しから、2試合連続ゴール。その後も、スピードや球際の激しさが増していくハイレベルな展開。後半にCKの流れで同点とされた後は大津が勢いづき、DF奈須が「サッカー人生で一番きつい試合」と言うほどだった。
 それでも、失点以降は相手に決定的な仕事をさせず、迎えた後半28分。ロングボールからのこぼれ球を山野が競ってつなぎ、普段はポストプレーに徹する粕谷が仕留めた。「2トップの関係性はいつも意識している」と山野。頼もしい前線の2人でこじ開けた。
 6大会ぶりの8強。選手たちは自信を深めた様子で、粕谷は「大津を相手にどれだけできるか楽しみだった。次も絶対に勝って(準決勝以降が行われる)国立に行く」。17大会ぶりの頂点へ、このまま突き進む。
[時事通信社]

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