日本、8年連続「最も悲観的」=来年の見通しで33カ国調査―イプソス社
調査会社イプソス(本社パリ)は24日、日本を含む33カ国が対象の意識調査結果「2025年予測レポート」を公表した。「来年は今年よりも自分にとって良い年になると楽観している」と考える人が日本では38%で、前年から1ポイント減り8年連続で最低。3割台は3年連続で、将来に悲観的なことが浮き彫りとなった。
世界平均は71%で、上位のインドネシアやコロンビア、中国は約9割が楽観的。2番目に悲観的だったフランスも、日本より12ポイント多かった。
「世界経済は今年よりも来年の方が良くなる」と考える人も28%にとどまり、31番目だった。「今年は自国にとって悪い年だった」と答えたのは63%で、ほぼ世界平均。「悪い年だった」が最も多かったのは、84%の韓国だった。
イプソス日本法人の内田俊一社長は「世界の中でも、特に日本人は未来への明るい期待感を持てていないことが分かった」と指摘。「自身の生活の実態と政治不信、経済的懸念、世界の紛争などを背景に、改善される見込みがないと感じているのではないか」と分析した。
[時事通信社]
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