ウクライナ東部制圧急ぐ=トランプ、アサド両氏と会談へ―プーチン氏が年末会見・モスクワ
ロシアのプーチン大統領は19日、モスクワで「今年の総括」と題した内外記者会見を開いた。ウクライナ侵攻について「戦況が劇的に変化している。ロシア軍は毎日平方キロ単位で領土を獲得している」と強調。停戦を訴えるトランプ次期米大統領の来年1月の就任前に、所期の目的である東部ドネツク州全域制圧を急ぐ構えを示した。
トランプ氏とは「4年以上も話していない」としつつ、会談する用意があると発言した。シリアの政権崩壊後、後ろ盾のロシアに亡命したアサド前大統領ともまだ面会していないが、必ず会うと述べた。
内政ではインフレが高止まりする戦時経済がテーマとなり、西側諸国の対ロ制裁の中でも「持続可能な発展を遂げている。実質賃金上昇はインフレをしのぐ」と主張した。
昨年に続き、年末恒例の大規模記者会見と、テレビを通じた国民との「直接対話」を統合した形で実施。いずれも侵攻を始めた2022年は見送っていたもので、日本を含む「非友好国」のメディアも参加させ、正常な政権運営をアピールする狙いがある。
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