2024-12-12 21:12

補正予算案が衆院通過=維・国賛成、立民要求で修正

 石破政権で初の総合経済対策の裏付けとなる2024年度補正予算案は12日の衆院本会議で、自民、公明両党と日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決、参院に送付された。立憲民主党の要求を踏まえ、与党は能登半島地震・豪雨の復旧・復興費を増額する修正に応じた。参院の審議を経て、17日の成立を目指す。
 予算案が衆院で修正されるのは1996年以来28年ぶり。石破茂首相はこの後、首相官邸で記者団に「多くの賛成を得たことはありがたい。参院でもこうありたい」と語った。
 維新は12日、看板政策の教育無償化に関し、与党との協議入りで合意した。国民民主も、かねて主張してきた「年収103万円の壁」見直しを巡り、178万円を目指して来年から引き上げることで与党と一致。ガソリン税の暫定税率廃止も取り付けた。
 維新と国民民主はこうした経緯を踏まえ、補正予算案への賛成を決めた。 
 本会議に先立つ衆院予算委員会で、立民は能登支援の拡充と、各種基金への支出削減を求めた。与党はこのうち、能登支援を反映した修正案を提出。立民は同委で修正部分のみ賛成した。ただ、本会議では基金への支出削減が図られなかったことを問題視し、反対に回った。共産党やれいわ新選組も反対した。
 補正予算案の一般会計歳出総額は13兆9433億円。能登支援に加え、物価高対策としてガソリン補助や電気・ガス代支援などを盛り込んだ。
 参院予算委は13、16両日、首相と全閣僚が出席して総括質疑を行う。
 
 ◇補正予算・修正案の賛成会派
【衆院予算委員会】
補正予算案 自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党
立民修正案 立憲民主党、有志の会
自公修正案 自民、公明、立民、維新、国民民主
【衆院本会議】
補正予算案(自公修正案) 自民、公明、維新、国民民主、参政党
[時事通信社]

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