シリア政権崩壊後も抵抗強化=「米・イスラエル画策」―イラン指導者
【イスタンブール時事】イラン国営メディアによると、最高指導者ハメネイ師は11日、首都テヘランで演説し、シリアのアサド政権崩壊は「米国とシオニスト(イスラエル)が主に画策したのは誰の目にも明らかだ」と主張した。「圧力を受ければ受けるほど抵抗は強くなり、戦えば戦うほど、抵抗の領域は地域全体に広がる」と訴え、崩壊に乗じて攻勢を強めるイスラエルなどをけん制した。
ハメネイ師はまた、イラン情報機関が数カ月前に、政権を打倒した反体制派の進攻に関してシリア政府に警告していたと指摘。「敵は迅速に動いた。シリアでの出来事はわれわれにとって教訓であり、敵を軽視してはならない」と引き締めを図った。
イランはシリアに精鋭軍事組織「革命防衛隊」の軍事顧問らを派遣し、ロシアと共にアサド政権を支えてきた。ハメネイ師は「抵抗の意味を知らない評論家は、抵抗が弱まればイランが弱くなると思っているが、神の意思と力でさらに強くなる」と強調。徹底抗戦する姿勢を改めて示した。
[時事通信社]
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