「天才」佐々木の争奪戦スタート=パドレス自信、慎重なドジャース―米大リーグ
【ダラス(米テキサス州)時事】米球界入りを目指すプロ野球ロッテの佐々木朗希投手(23)について、ロッテからのポスティングシステムの申請が大リーグ機構に受理された。球団首脳や選手の代理人が集まり、9日に始まったウインターミーティング(テキサス州ダラス)の会場では、佐々木に高い関心が寄せられた。
獲得の有力候補に挙がる球団の中でも、自信を口にしたのがダルビッシュと松井がいるパドレス。シルト監督は「多くの理由から良い場所にいる」と胸を張った。「初のワールドシリーズ制覇に貢献して、彼自身の伝説をつくるチャンスだ」とアピール。交渉にダルビッシュの協力を仰ぐ考えも示した。
一方、大谷と山本が所属するドジャースは慎重。ロバーツ監督は「何も言えない。非常に才能がある」と言葉を選んだ。
160キロを超える直球に鋭いフォークなどが魅力の右腕について、大リーグ公式サイトは「日本の天才」と紹介。ダイヤモンドバックスのロブロ監督が「すぐにここ(大リーグ)で良い先発投手になるだろう」と話したように、高い能力は既に広く認知されている。
25歳未満などの理由で契約額が抑えられたマイナー契約しか結べない事情もあり、資金力で劣る球団も獲得に乗り出しやすい状況だ。大リーグ関係者によると、メジャー全30球団が交渉できる期間は10日から来年1月23日まで。「令和の怪物」を巡る争奪戦は熱を帯びそうだ。
[時事通信社]
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