選手か、指導者か=ロス五輪見据える42歳上野―ソフトボール女子
ソフトボール女子の上野由岐子投手(ビックカメラ高崎)がJDリーグの今シーズンを終えた。2008年北京、21年東京の両五輪で日本を金メダルに導いた42歳だが、2大会ぶりに競技が実施される28年ロサンゼルス五輪の日本代表入りを目指すかどうかについては「私自身がどういう形で関われるか分からない」と明言を避けた。大ベテランはどんな結論を下すだろうか。
東京五輪後に左膝を手術し、JDリーグでは救援登板が中心。それでも、今年7月のワールドカップ(W杯)では日本の10年ぶりの優勝に貢献し、最優秀選手に選ばれて健在ぶりを示した。来季も所属先でのプレーに意欲を見せる。
一方で、指導者の道も視野に入れ、今年は日本オリンピック委員会(JOC)の指導者養成講座に参加した。シーズン中の受講は「最初は面倒くさいなって思った」と苦笑いで明かしたが、「選手としても指導者としても引き出しが増えた。やりがいがすごくあった」と真剣だ。
先月、同じビックカメラ高崎で部長を務める宇津木麗華さんが、ロス五輪を目指す日本代表の監督に決まった。上野は「麗華監督の力になりたい思いはある。選手として必要としてくれるのか、違った形でサポートできるのか、監督の考えに応えていきたい」。レジェンドの言葉に力がこもった。
[時事通信社]
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