台湾総統、米下院議長と電話=中国は対抗姿勢
【台北、北京時事】就任後初の外遊で経由地の米領グアムに到着した台湾の頼清徳総統は現地時間の5日、米共和党のジョンソン下院議長や民主党下院トップのジェフリーズ院内総務らとテレビ電話で会談した。台湾の中央通信社が伝えた。
会談でジョンソン氏は「中国の挑戦や脅威への米国の対応は超党派のコンセンサスがあり、台湾の安全保障は米国のインド太平洋戦略の核心だ」と指摘。頼氏は台湾の防衛費増額を促すトランプ次期大統領を念頭に「防衛能力を引き続き強化する」と強調し、「台米が国防分野で新たな協力を切り開くのを期待する」と訴えた。
中国は米大統領継承順位が副大統領に次ぐ要職である下院議長と台湾総統の交流に強く反対する立場。中国外務省の林剣副報道局長は5日の記者会見で「『台湾独立』分裂勢力に誤ったシグナルを出すのをやめるよう促す」と会談に反発し、「断固とした措置を取り、国家の主権や領土の一体性を守る」と対抗姿勢を示した。
[時事通信社]
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