石破首相、5日「湛山」超え=在職日数ワースト3回避
石破茂首相が就任して5日で66日。この間に衆院選で大敗し、30年ぶりの少数与党に転落したが、在職日数は東久邇宮稔彦、羽田孜、石橋湛山各元首相を超え、戦後のワースト3入りは免れた。
橘慶一郎官房副長官は4日の記者会見で、首相の在任期間が石橋元首相と並んだことへの所感を問われ、「真摯(しんし)に謙虚に、国民の安心と安全を守るべく日々取り組みたい」と語った。
在職日数の戦後最短は東久邇宮元首相の54日だ。1945年8月のポツダム宣言受諾直後に就任したが、連合国軍総司令部(GHQ)と対立して10月に退陣した。2位の羽田元首相は「非自民・非共産連立」の枠組みで94年4月に首相に就いたが、旧社会党の政権離脱で少数与党に陥り、在職64日で総辞職。56年12月発足の石橋政権は石橋元首相の肺炎で65日で幕を閉じた。
戦後4位は89年6月に就任した宇野宗佑元首相。在職日数は69日で、石破首相は8日に並ぶ計算だ。最近の首相は、首相公邸での国会答弁の勉強会に遅刻するなど疲労感もにじむ。首相周辺は「次は69日だ」と自嘲気味に語った。
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