NY、ホテル1泊6万円=過去最高、観光客悲鳴―米
【ニューヨーク時事】世界的な観光地、米ニューヨーク市でホテル料金が高騰している。米調査会社コスター・グループによると、9月には1泊当たりの料金が前年同月比6%上昇の平均417ドル(約6万3000円)と、過去最高を更新。根強いインフレに伴う飲食費の高止まりも加わり、観光客は悲鳴を上げている。
市観光会議局の調べでは、新型コロナが流行した2020年の観光客数は2230万人で、過去最高だった19年と比べて67%減と急減した。その後はコロナの影響が和らぎ、順調に回復。25年には6810万人と記録を塗り替えると予想されている。
宿泊費の上昇に歯止めがかからない要因に、高い時給や行政の施策が挙げられる。米紙ニューヨーク・タイムズによると、ホテル受付係の最低時給は30ドルを超えた。また、市が始めた民泊規制や、移民の一時滞在先としてホテル客室を提供する対策は宿泊施設の供給減を招いており、観光客の懐は厳しさを増す。
スペインから来たダンサーのイレーナ・ロサレスさん(40)は「食費が高過ぎる。自国なら5ドルで十分な朝食が取れる」とため息をついた。イタリアから母親と訪れた10代女性は宿泊費を1泊200ドルに抑えたものの、それでも物価高に悩まされたといい、「食べる量を減らした」と話した。
人気観光地のため、宿泊費は「物価上昇率を上回る伸び」(専門家)が続くと予想されている。年越しカウントダウンで有名なタイムズスクエア近くの土産物店の男性店員は「改善されなければ観光客が減る」と懸念を示した。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
小林陵「いい方向」=W杯ジャンプ
-
小林陵は12位=W杯ジャンプ
-
フーシ派に「強力な行動」=イスラエル首相が表明
-
琴桜、東正位で綱とり=成績次第で豊昇龍も―大相撲初場所
-
ブラジルで小型機墜落、搭乗者10人死亡=クリスマス前に連日事故
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕