17年前の事件で再逮捕へ=27日、小2女児殺害容疑―別事件で逮捕の勝田容疑者・兵庫県警
兵庫県加古川市で2007年10月、小学2年だった鵜瀬柚希さん=当時(7)=が腹部などを刺され死亡した事件で、県警は26日、殺人容疑で、別の女児に対する殺人未遂容疑で逮捕していた勝田州彦容疑者(45)を27日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。
発生から17年超。物証に乏しく、捜査が難航した事件は重大な局面を迎える。
捜査関係者によると、勝田容疑者は07年10月16日午後6時ごろ、加古川市別府町新野辺の柚希さん宅玄関前で、柚希さんの腹部などを刃物のようなもので数回刺し、殺害した疑いが持たれている。
柚希さんは帰宅した際、自宅裏に自転車を止め、玄関に入るまでの間に襲われたとみられる。搬送時、救急隊員に、襲撃した人物について「大人の男」と話し、その後病院で死亡が確認された。
勝田容疑者は女児を狙った事件を繰り返しており、兵庫県警は今年5月以降、岡山県津山市で04年に発生した小3女児殺害事件で服役中だった同容疑者から任意で事情聴取。いずれも未解決だった兵庫県たつの市で06年に小4女児が胸などを刺された事件と、加古川市の事件について、認めたため、今月7日、たつの市の事件で、同容疑者を殺人未遂容疑で逮捕していた。
加古川市の事件を巡り、県警は加古川署に捜査本部を設置。延べ約5万4200人態勢で捜査を進めてきた。事件当時の捜査関係者によると、現場付近に設置された防犯カメラには、犯人特定につながる有力な手掛かりは映っていなかったという。
[時事通信社]
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