弱点なし、2戦残し戴冠=フェルスタッペン4連覇―F1
【ラスベガス(米ネバダ州)時事】自動車のF1シリーズ第22戦、ラスベガス・グランプリ(GP)は23日、決勝が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が4年連続4度目の年間王者を決めた。ランキング2位で追っていたマクラーレンのランド・ノリス(英国)に先行するレース運びで5位フィニッシュ。ノリスは6位で両者の差が63ポイントに広がり、2戦を残しての戴冠となった。
フェルスタッペンはレース後、「長いシーズンだった。タイトルが決まってほっとした」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。前半戦はホンダRBPTのパワーユニットも強みを存分に発揮し、第10戦までに7勝。大量リードの貯金を生かした。
レッドブルは中盤戦以降、戦闘力を増したマクラーレンやフェラーリに防戦を強いられた。「途中から厳しい戦いになった。そこからチームとして一つになれたことを誇りに思う」とフェルスタッペン。ノリスはその王者を「弱点がない。ベストのマシンを持っている時は圧倒的な強さを発揮し、ベストのマシンがない時でも常に上位にいて、ライバルの仕事を困難にする」と評した。
歴代3位、通算62勝を誇る本人は「4度もチャンピオンになれるなんて、想像もしていなかった」と語ったが、4連覇は史上5人目で年間王者4度以上は6人目。記録に加え、記憶にも残る名王者の域に到達してきた。
[時事通信社]
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