苦難経て代表で輝き=頼もしい小川―サッカーW杯予選
難しいアウェー戦でこれ以上ない活躍ぶりだった。最前線で勝利を引き寄せた小川は「チームが苦しいときに点を取れる選手がエースだと思っている」。頭で決めた2発はともに得点が欲しい時間帯でのゴール。言葉も頼もしく響いた。
2次予選を含む直近の出場7試合で6ゴール。「いつでも自分が一番という気持ちを持ってやっている」。神奈川・桐光学園高時代から脚光を浴びてきたものの、今に至るまでは決して順風満帆ではなかった。
2017年のU20(20歳以下)W杯で左膝の前十字靱帯(じんたい)断裂と半月板損傷の大けが。再起を経て初めてA代表に呼ばれたのが19年だった。デビュー戦でハットトリックとインパクトを残しながらもその後は代表と縁がなく、「ここまで本当に時間がかかってしまった」。
その間に同世代の上田(現フェイエノールト)が台頭し、悔しさもあっただろう。代表に返り咲いた今年は「取り戻すくらいの活躍をしないといけない」との思いで臨み、その上田が故障離脱した今回も結果で応えた。「ただただアピールをしていきたい」。これで満足せず、貪欲な姿勢でゴールを狙う。(アモイ時事)
[時事通信社]
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