邸宅の屋根裏に17世紀のフレスコ画 電気技師が偶然発見 伊ローマ
【ローマAFP=時事】イタリア・ローマにある邸宅「ビラファルネジーナ」の屋根裏から、17世紀のフレスコ画が発見された。青や赤、黄金色に囲まれた天使の絵が、輝きを保ったまま色あせずに残っていた。≪写真はイタリア・ローマにある邸宅「ビラファルネジーナ」で発見されたフレスコ画の一部≫
見つかったフレスコ画は三枚で、緑色の花綱や黄金のかぶとを持ったバラ色の頬の天使が描かれている。昨年、メンテナンス作業のため邸宅を訪れた電気技師のダビデ・レンゾーニさんが、偶然発見した。隠し扉を開けたところ、そこには長い間忘れられていた空間があったという。
「ランプを取りに行って明かりをともすと、すべてが現れたのです。驚きました」とレンゾーニさんはAFPに語った。
テベレ川のほとりに建つ邸宅「ビラファルネジーナ」は、ルネサンス期の巨匠ラファエロのフレスコ画があることでよく知られている。
枢機卿アレッサンドロ・ファルネーゼは、テベレ川の対岸にあるファルネーゼ宮とつなぐ構想でこの邸宅を1579年に購入したが、その計画は実現しなかった。その後、1927年に国が取得し大規模な修復工事が行われた後、フレスコ画は封印されてしまった、と学芸員のヴィルジニア・ラペンタ氏はAFPに説明した。
今回見つかったフレスコ画は著名な画家による作品ではないとされているが、貴族だったファルネーゼ家の紋章も描かれている。
フレスコ画がある場所は、保安上の観点から一般公開されていないが、来年1月12日まで邸宅で開催されている企画展で、訪問者は写真や映像を見ることができる。【翻訳編集AFPBBNews】
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