「望むならICC捜査の邪魔せず」=ドゥテルテ氏証言受け、比大統領
【マニラ時事】フィリピンのマルコス大統領は14日、ドゥテルテ前大統領が在任中に麻薬密売人の超法規的な殺害を命じたとされる「麻薬戦争」について、「ドゥテルテ氏が望むのであれば、政府は国際刑事裁判所(ICC)の捜査の邪魔はしない」と明言した。
ドゥテルテ氏は13日、麻薬戦争の調査を行っている下院公聴会で証言。人道に対する罪で同氏を捜査する意向を示しているICCに対し、「この問題は何年も放置されてきた。明日にでも捜査を始めてほしい」などと話していた。
マルコス氏は、ドゥテルテ氏の発言を受けて「ICCの捜査を妨害することはないが、ICCを助けることもない」と強調。その上で「ICCの要請に基づき国際刑事警察機構(ICPO)がドゥテルテ氏の逮捕状を示せば、われわれには従う義務がある」と述べた。
フィリピンは、ドゥテルテ氏が大統領だった2019年にICCから脱退。マルコス氏は再加盟はしないと明言している。
[時事通信社]
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