極右ルペン氏の被選挙権停止を=公金横領事件で求刑―仏検察
【パリ時事】フランスの極右・国民連合(RN)が議員秘書を架空雇用し、欧州連合(EU)から数百万ユーロ(数億円)を不正受給したとされる事件で、仏検察は13日、公金横領の罪に問われたRNのルペン前党首(56)らに5年間の被選挙権停止などを求刑した。仏メディアが伝えた。
ルペン氏は2027年の次期大統領選で有力候補になるとみられている。だが、検察は被選挙権停止の仮執行を求めており、判決次第で出馬できない可能性がある。
公判後、ルペン氏は記者団に「国民が支持する候補に投票できなくし、党を滅ぼす」のが検察の狙いだと非難した。求刑はほかに、禁錮5年と罰金30万ユーロ(約5000万円)。
RNは旧党名「国民戦線」時代の04~16年、党職員を欧州議会の議員秘書と偽り、EUから給与を受領。資金を党費に流用したとされる。公判は今年9月末に始まり、ルペン氏のほか、20人余りと党が罪に問われている。
[時事通信社]
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