IAEAトップ、イラン訪問=核査察強化など協議へ
【イスタンブール時事】イランのメディアによると、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が13日、イランの首都テヘランを訪問した。14日にはペゼシュキアン大統領や原子力庁高官らと会談する見通し。イランとIAEAが合意した2023年3月の共同声明に基づき、イラン側に核施設の監視強化や査察への協力を強く促す考えだ。
グロッシ氏のイラン入りは今年5月以来。国際協調と対話を志向し、経済制裁の解除のため核合意再建に前向きな改革派ペゼシュキアン氏の就任以降は初となる。
イランを巡ってはイスラエルとの対立激化や、イランを敵視して核合意から一方的に離脱したトランプ前米大統領の返り咲きに伴い、核開発を加速しかねないとの懸念も強い。グロッシ氏は訪問を前に、米CNNテレビで「イランは核兵器製造に使われかねない大量の核物質を持っており、監視と検証の強化を試みることがイランへ行く目的だ」と語った。
[時事通信社]
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