「ICC恐れず」と挑発=「麻薬戦争」でドゥテルテ氏―フィリピン
【マニラ時事】フィリピンのドゥテルテ前大統領(79)は13日、在任中に麻薬密売人の超法規的な殺害を命じたとされる「麻薬戦争」について、人道に対する罪の疑いで捜査する意向を示している国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)に対し「まったく怖くない。いつでもここに来て捜査を始めてくれて構わない」とあおり立てた。麻薬戦争の調査を行っている下院の公聴会で語った。
ドゥテルテ氏は「私に隠すことは何もない。国と若者のためにやったことだ」と主張した。その上で「ICCに急いで捜査を開始するように言っている。もし有罪になれば、刑務所に行くつもりだ。このままでは(高齢ということもあり)捜査が始まる前に死んでしまう」などとけしかけた。
フィリピンはドゥテルテ氏が大統領だった2019年にICCから脱退。ただ、ICCは「麻薬戦争」時はまだ加盟していたとして、ICCの捜査権を認める判断を示している。
[時事通信社]
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