ホホジロザメ対策、サーフボードに明るいライトが効果的 豪研究
【シドニーAFP=時事】サーファーに対するホホジロザメの攻撃を防ぐために、サーフボードを明るいライトで覆うと効果がある可能性があるとする研究結果が12日、米科学誌カレント・バイオロジーに発表された。≪写真は資料写真≫
豪マッコーリー大学の生物学者ローラ・ライアン氏によると、ホホジロザメはしばしばサーファーのシルエットを獲物のアザラシと間違え、水面下から襲撃する。
だが、同氏の研究チームがアザラシの形をしたサーフボードを使い、ボードに水平にライトを取り付けたところ、ホホジロザメの襲撃を受けにくいことが分かった。これは照明によって海面に映るシルエットがゆがみ、アザラシに見えなくなるためだと考えられる。
実験は、ホホジロザメの餌場として知られる南アフリカのモッセル湾で行われた。研究チームは、LEDライトをさまざまな並べ方で取り付けたアザラシ型のボードを複数用意し、船で引いてサメの反応を調べた。
その結果、ライトが明るいほど、サメを効果的に阻止することができた。またライトを垂直に取り付けた場合よりも、水平に取り付けた方が効果が高かった。
ライアン氏は予想を上回る結果だとし、現在、カヤックやサーフボードの底に取り付けるライトの試作品に取り組んでいると述べた。
オーストラリアでは監視ドローンや防護ネット、サメへの追跡タグの取り付けなど、あらゆる対策がとられているが、ライアン氏は今回の研究により、サメへの侵襲性をより抑えた防御方法が期待できると述べた。
また捕食行動の異なるオオメジロザメやイタチザメについては、さらなる研究が必要だと述べた。
公式データによると1791年以降、オーストラリアでは1200件以上のサメの襲撃事件が発生しており、そのうち255件で死者が出ている。うち94人はホホジロザメに襲われて死亡している。【翻訳編集AFPBBNews】
最新動画
最新ニュース
-
不動産開発の就業者、5年で3割減=不況長期化を反映―中国
-
旧安倍派議員ら65人不起訴=自民派閥パーティー事件―東京地検
-
武藤大使、ロ次官と会談
-
「復興牧場」元社長ら在宅起訴=牛の死骸を不法投棄―福島地検
-
ローソン、袋入り氷を回収=ガラス片混入の可能性
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕