2024-11-08 15:28

神戸の会社に全事業所譲渡へ=指定取り消し受け、障害者ホーム「恵」

 利用者から食材費を過大徴収したなどとして、事業者指定の取り消し処分を受けた障害者グループホーム運営大手「恵」(東京)が、運営する全国の事業所を、介護事業などを展開する「ビオネスト」(神戸市)に一括譲渡することで基本合意したことが8日、恵への取材で分かった。
 恵によると、譲渡するのは全国約100カ所のグループホームのほか、放課後デイサービスや短期入所、生活介護など同社が運営する全ての事業所。利用者や職員は希望すれば移れるという。 
 ビオネストのホームページによると、同社は2008年設立。兵庫県や大阪府を中心に全国で障害者グループホームやデイサービス、訪問看護など244事業所を運営している。
 恵を巡っては、食材費の過大徴収や障害福祉サービス報酬の不正受給があったとして、愛知県と名古屋市が6月、県内5カ所のグループホームの事業者指定取り消しを決定。厚生労働省は同社運営のホーム99カ所に指定更新を認めない「連座制」を適用し、順次運営できなくなる見通しだった。
 同社は年内にも全国のグループホームなどを一括譲渡する方針を表明。9月末までに運営できなくなる県内3カ所については、介護サービス事業会社「ケアサポート」(名古屋市)に先行して個別譲渡し、残りの譲渡先を探していた。
[時事通信社]

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