2024-11-08 18:14

殺人未遂容疑などで男再逮捕=自民党前で警察官に火炎瓶―官邸突入・警視庁

 自民党本部と首相官邸が10月に相次いで襲撃された事件で、同本部前で火炎瓶を投げ込み警戒中の警察官を殺害しようとしたとして、警視庁公安部は8日、殺人未遂や火炎瓶処罰法違反などの疑いで、職業不詳臼田敦伸容疑者(49)を再逮捕した。黙秘しているという。
 警視庁は火炎瓶には着火剤が取り付けられるなど殺傷能力があったと判断。同本部前で5本が投げ込まれており、警察官への殺意があったと結論付けた。
 再逮捕容疑は10月19日午前5時50分ごろ、東京・永田町の自民党本部前で警戒していた機動隊員らに向け、火炎瓶を投げ込み、殺害しようとした疑い。
 投げ込まれたのは、布とガソリンが入った約450ミリリットル用の瓶で、外側に着火剤二つが取り付けられていたとみられる。襲撃に使った車にも同様の構造で未使用のものが残されていた。臼田容疑者は今年の春ごろから瓶などを購入していたといい、警視庁は自作したとみている。 
 同庁などによると、臼田容疑者は同本部前に車で乗り付け、機動隊員らに向け高圧洗浄機で液体を噴射したり催涙スプレーをまいたりした。その後、機動隊員が待機していた警察車両や同本部敷地内に火炎瓶を投げたという。
 同容疑者は約650メートル離れた首相官邸前に車で移動し、設置された車両侵入阻止用の柵に突入。警察官に向け発煙筒を投げたり、自らの車に火炎瓶を投げたりした。
 車にはガソリン入りのポリタンクが16個積まれ、総量は200リットル近くに上った。同容疑者は引火させようとしたとみられるが、警察官に拳銃を向けられ投降。公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。
[時事通信社]

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