強盗致死罪で22歳男起訴=実行役、殺意認定できず―高齢男性死亡・横浜地検
横浜市青葉区の住宅で10月、住人の後藤寛治さん(75)が死亡した事件で、横浜地検は8日、強盗致死と住居侵入の罪で、実行役の塗装工、宝田真月容疑者(22)を起訴した。
宝田容疑者は強盗殺人容疑で逮捕されたが、地検は殺意の認定は困難と判断したとみられる。認否は明らかにしていない。
神奈川県警は、10月の千葉県市川市の強盗致傷事件に絡み逮捕された藤井柊(26)、久保田陸斗(21)両容疑者も実行役として関与したとみている。
県警はほかに、強奪金の回収役とみられる木本未穂容疑者(30)を逮捕している。
捜査関係者によると、宝田容疑者は事件当時、税金を数十万円滞納していた。逮捕後、「SNSで『高収入』『ホワイト案件』と検索し、『日給15万円以上』の投稿を見つけ闇バイトに応募した」との趣旨の供述をした。
同容疑者は車で後藤さん宅へ向かう途中、青葉区内でほかの実行役の男2人を乗せた。事件後も2人を車に乗せ、JR新横浜駅近くで降ろしたとされる。強奪金約20万円のうち数万円を報酬として抜き取り、残りを東京都内の公園のトイレに置き、木本容疑者が回収したとみられる。
起訴状などによると、宝田容疑者は10月15日未明、複数人と共謀し、青葉区鉄町の後藤さん宅に侵入。後藤さんに暴行を加えて死亡させ、現金約20万円や貴金属を奪ったとされる。後藤さんは手足などを粘着テープで縛られ、死因は全身打撲による失血死だった。
[時事通信社]
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