ドイツ、少数政権移行で内閣改造=野党は早期退陣要求
【ベルリン時事】ドイツのショルツ首相は7日、自由民主党(FDP)の連立離脱で、社会民主党(SPD)と緑の党の2党による少数与党政権に移行したことに伴い、内閣を一部改造した。来年1月に連邦議会で自らの信任投票を行い、3月に前倒し総選挙に至る日程を描くが、野党は早期の退陣を求めている。
ショルツ氏は解任したリントナー財務相(FDP党首)の後任に、首相府で経済顧問を務めるエコノミスト出身のヨルク・クキース氏を起用。他のFDP所属の閣僚はブッシュマン法相とシュタルクワツィンガー教育・研究相が辞任した一方、ウィッシング運輸相は離党して政権にとどまった。法相と教育・研究相は留任する閣僚が兼任する。
2025年度予算の年内成立を目指すショルツ氏は7日、最大野党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との部分的な協力をメルツCDU党首に打診した。しかし早期退陣を協力の条件とするメルツ氏と折り合わなかった。
CDU・CSUは支持率首位で、次期政権を担う可能性が高い。メルツ氏は「首相は直ちに信任を問うべきだ。そうすれば、国内の問題を解消し、米国の(トランプ)次期政権とも対峙(たいじ)できる新たな政権が早期に樹立される」と述べた。
[時事通信社]
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