完全復活へ「コツコツ」=三原、収穫あったGP初戦―フィギュアスケート
【アンジェ(フランス)時事】フィギュアスケート女子の三原舞依(シスメックス)が完全復活を目指している。2季前のグランプリ(GP)ファイナルの覇者。自身の今季GP初戦となったフランス大会はショートプログラム(SP)とフリーの合計174.93点で7位だった。自己ベストの218.03点に大きく及ばなかったが、「どんな時も上を目指して強くありたい。この試合も階段を上っていく一部になれば」と前向きに捉えた。
昨季は右足首のけがに苦しみ不本意なシーズンを送った。今も足は万全とはいかず、ジャンプに課題を抱える。それでもフランス大会で3回転を跳び、「昨季からジャンプに対して自信のなさがあった。完璧で、クリーンではなかったが着氷までいけたのは収穫」と確かな手応えがあった。
視線の先には2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪がある。そこに向かうには本来の姿を取り戻す必要がある。ジュニア時代、中野園子コーチから掛けられた「あなたはコツコツタイプだから諦めずに」の言葉を今も胸に刻み、競技と向き合う。
次戦はGPシリーズ第5戦のフィンランド大会(15日開幕)に出場予定。「少しずつ上がっている。コツコツとやっていけば、その先に何かが見えてくると思う」。完全復活へ向け一歩、一歩、進んでいく。
[時事通信社]
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