2024-11-05 18:37

現金回収の女「何度も頼まれた」=夫から、指示役も仲介―横浜緊縛強殺

 横浜市青葉区の住宅で10月、住人の後藤寛治さん(75)が殺害され現金約20万円が奪われた事件で、現金回収役とみられる木本未穂容疑者(30)=強盗殺人容疑で逮捕=が「(現金回収を)夫から何度もお願いされて引き受けてしまった」と供述していることが5日、捜査関係者への取材で分かった。
 木本容疑者は夫の仲介で指示役とやりとりするようになり、秘匿性の高い通信アプリで指示を受けていたと説明。神奈川県警は夫がなんらかの事情を知っているとみて調べるとともに、指示役の特定を急いでいる。
 捜査関係者によると、実行役として逮捕された宝田真月容疑者(22)は事件後、強奪金約20万円から自身の報酬として数万円を抜き取り、残りを東京都内の公園のトイレ内に置いた。木本容疑者はこれを回収したとされるが、その後の現金の行方は分かっていない。 
 木本容疑者宅の近隣住民によると、同容疑者は足立区内の民家で夫と子ども2人の4人暮らし。この住民は「お金に困った様子はなかった」と振り返った。
 事件は10月15日ごろ発生し、後藤さんは粘着テープで手足などを縛られた上、鈍器などで殴られた痕があり、全身打撲で死亡した。県警は、千葉県市川市で同月発生した強盗致傷事件に絡み逮捕された藤井柊(26)、久保田陸斗(21)両容疑者も関与したとみている。
[時事通信社]

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