大谷、求めた「世界一」=球界最高の選手に勲章―米大リーグ
ドジャース入りを決めた時から、この瞬間を夢見てきた。大谷は昨年12月14日の入団記者会見で、「目標はワールドシリーズで勝つこと。野球選手としてあとどれぐらいできるか、正直誰も分からない。勝つことが僕にとって一番大事」と言葉に力を込めた。
エンゼルスからフリーエージェントとなった後、ドジャース移籍の決め手の一つになったのがオーナーのウォルター氏の言葉だった。今季で12年連続プレーオフ進出の強豪も、その間のワールドシリーズ制覇は2020年の1度だけ。「10年間を全く成功だと思っていない。それだけ勝ちたいという意志の強さが心に残った」と言う。
自身の通訳が違法賭博で解雇される騒動があった開幕直後はプレーに集中するのが難しそうな状況で、本塁打がなかなか出ない時期も。「シーズン当初は早くチームの一員になりたい、結果で示したいという気持ちが先行していたと思う」。焦りもある中、それでも試行錯誤を続けて自分の居場所を確立した。
オールスター戦で初アーチを放ち、本塁打も盗塁も過去最高ペースでメジャー史上初のシーズン「50本塁打、50盗塁」をクリア。新天地でも、期待を上回るパフォーマンスで主役を演じた。
球場を離れても、野球に全てをささげようとする姿勢は変わらない。遠征先ではほとんど外出せず、ニューヨークについては「バスから眺めている感じでしか印象がない」。長距離移動や時差が伴う遠征時は睡眠が最優先。「質より、どれだけ寝たかを気にしている。寝れば寝るほど自分の中ではいい」とこだわった。真美子さんと結婚し、家族で過ごす時間も増えたが、「ふと思った時、バットを振ることもある」のが大谷だ。
投打の二刀流で前人未到の偉業やタイトルを重ね、昨オフにはプロスポーツ史上最高とされる総額7億ドル(発表時のレートで約1015億円)で10年契約。今や球界最高の選手との呼び声が高い大谷が、欲しかったチームとしての「世界一」の勲章も手に入れた。 (ニューヨーク時事)
[時事通信社]
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