念願成就に充実感=大谷、笑顔で歓喜の輪へ―米大リーグWS
左肩の負傷を忘れたかのように、笑顔で勢いよく歓喜の輪に飛び込んだ。ドジャースの大谷が念願だったワールドシリーズ(WS)制覇。「最高以外の言葉がない。本当に素晴らしい一年だった」。セレモニーを終えると、この秋4度目のシャンパンファイトを存分に満喫した。
優勝を決めた試合で、勝利に貢献する活躍はできなかった。0―5で迎えた五回1死満塁では空振り三振。それでも直後にベッツ以下の3連打で一挙5点を奪って同点に。仲間が勝利への道筋をつくってくれたことに、大谷は「すごく大きかった。全員がボールに対して必死に食らい付いた結果、チャンスを物にできた」と振り返った。
レギュラーシーズンで力強くチームを引っ張った大谷だが、WS5試合では本塁打、打点ともなく19打数2安打、打率1割5厘。第2戦では二盗を試みた際に左肩を亜脱臼した。悪化させないように努めながら第3戦以降も出場したが、本領は発揮できなかった。
「自分の中ではプレーする準備をしたいなと思っていた。何よりも必要だと言ってもらえたことに感謝している」。ただ、確かに思うような打撃ではなかったが、ロバーツ監督は「彼が打線にいることでチームの助けになった」と強調した。
エンゼルスからフリーエージェントになった昨オフ、新天地にドジャースを選んだ。「結果的に一番長いシーズンを過ごすことができた。すごく光栄。このチームで一年できたことに感謝したい」。勝利を渇望してきた大谷。大きな目標を達成し、その表情は充実感に満ちていた。(ニューヨーク時事)
[時事通信社]
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