自公、野党共闘なら1人区大敗=参院選試算、3勝29敗想定も
27日投開票の衆院選の結果(比例代表)を基に、来年夏の参院選の大勢を左右すると目される全国32の「1人区」の獲得議席を試算したところ、立憲民主党など野党5党が候補者を一本化したと仮定した場合は与党10勝、野党22勝で、野党が大きく勝ち越す結果となった。野党共闘に日本維新の会も加わると、与党はわずか3勝にとどまる。
衆院での与党過半数割れを受け、野党間の連携が焦点となる中、参院選に向けて選挙協力を進められるかどうかも注目を集めそうだ。
来夏の参院選は改選定数124。試算では立民、国民民主、れいわ新選組、共産、社民の野党5党が候補者を一本化したとの前提で、今回の衆院選で各党が得た比例票を改選数1の1人区ごとに与野党に振り分けた。
その結果、与党は中国や九州の1人区の多くで勝利。これに対し、野党は東北、関東、東海、近畿の1人区の多くで与党を上回り、参院選で「自民の牙城」とされてきた群馬や福井でも議席を得られる計算となった。
さらに維新を入れた6党で一本化したと想定して試算すると、与党は3勝29敗で惨敗するという結果となった。このケースで与党が議席を得られる1人区は鳥取・島根、山口、熊本のみだった。
立民や国民など野党4党は2019年参院選で全1人区で候補者を一本化し、10勝22敗の結果だった。22年参院選では候補者調整を進められず、4勝しかできなかった。
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