本質的な女性活躍政策を=白河桃子相模女子大大学院特任教授【24衆院選】
ジェンダー問題に詳しい白河桃子相模女子大大学院特任教授の話 日本はジェンダー政策の発展途上国だ。自民党政権は女性活躍を掲げながら、女性にだけ仕事と家事育児の両立をというメッセージを出し、アクセルとブレーキを同時に踏んできた。既存の長時間労働など働き方を変えずに女性に負荷をかける女性活躍は限界だ。年収の壁の見直しや男性の両立支援にも踏み込む必要がある。
石破茂首相が所信表明演説の少子化対策の文脈で「勤務間インターバル」に触れたのは評価できる。各党公約に男女賃金格差是正や労働時間短縮など本質的な政策が入っているのは前進だ。ジェンダーギャップ解消こそが最高の少子化対策だ。
政治への女性参画を推進するには、クオータ制や在職しながら立候補できる仕組み、議員の副業などを推進すべきだ。
選択的夫婦別姓の導入は日本を覆う家父長制や男女格差から解き放つ象徴的な意義がある。自民党総裁選で複数の候補が前向きな姿勢を示したのは変化だ。正社員で働く女性が増えるほど重要な問題になるだろう。
[時事通信社]
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