船井電機、破産手続きへ=業績低迷、負債461億円―帝国データ
帝国データバンクによると、音響・映像機器メーカーの船井電機(大阪府大東市)が24日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。近年は業績が低迷し、経営の混乱も目立った。負債額は約461億円。
1951年に創業した船井軽機工業のトランジスタラジオ部門を分離する形で61年に設立。「FUNAI」ブランドのテレビやステレオ、ビデオ、プリンターなどを手掛け、主にOEM(相手先ブランドによる生産)供給のメーカーとして存在感を示した。国内外の家電量販店を軸に販売網を広げたが、リーマン・ショック後は北米市場の不振や中国メーカーの台頭などで競争力を失った。
海外子会社の不祥事なども重なり、収益が悪化。2021年に秀和システムホールディングスに買収され、上場廃止となった。持ち株会社制に移行した後、グループ入りした大手脱毛サロンを短期間で売却した上に広告代金の未払い問題が浮上し、信用不安が広がった。
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