ベイルート南郊に激しい空爆=地下にヒズボラ資産5億ドル―イスラエル軍
【カイロ時事】イスラエル軍は21日夜、レバノンの首都ベイルート南郊に激しい空爆を加えた。レバノン国営通信NNAによれば、一部が同国最大規模のラフィク・ハリリ大学病院付近に着弾し、4人が死亡した。イスラム教シーア派組織ヒズボラの資金源根絶を目指すイスラエル軍は、20日から空爆を強化。軍報道官は21日、「全土への攻撃を続ける」と表明していた。
イスラエル軍は20日夜から21日未明にかけてヒズボラに関連する金融機関を爆撃。ハレビ軍参謀総長は、30カ所近くを標的にしたと明かした。NNAによると、21日夜もレバノン各地が空爆対象となった。
イスラエル軍報道官は21日、ベイルート南郊のサヘル病院の地下に、軍が9月末に殺害したヒズボラの最高指導者ナスララ師が利用していた地下壕と資産貯蔵施設があると主張。「推定5億ドル(約750億円)相当のドル紙幣と金が保管されている」と語った。病院責任者はロイター通信に、軍の主張を否定した上で、病院退避を始めていると語った。
[時事通信社]
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