プーチン氏、BRICS外交始動=22日開幕、UAE大統領と会談
ロシアのプーチン大統領は20日、同国を訪問したアラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領とモスクワ郊外の公邸で会談した。UAEは今年1月、新興国グループ「BRICS」に加盟。ロシア中部カザンで22~24日に開かれる首脳会議を前に、プーチン氏は早くもBRICS外交をスタートさせた。
ロシア大統領府によると、プーチン、ムハンマド両氏は、いずれも「過去3年間で貿易額が3倍になった」ことを評価。2022年からのウクライナ侵攻で西側諸国の対ロ制裁が続く中でも、2国間関係が発展していると強調した格好だ。
BRICS首脳会議には、中国の習近平国家主席やインドのモディ首相らが出席。30カ国以上が代表を派遣し、ロシアとしては国際社会で「孤立していない」(ペスコフ大統領報道官)とアピールする狙いがある。ただ、主要加盟国ブラジルのルラ大統領は20日、頭部負傷を理由に訪ロを中止し、オンラインで参加すると発表した。
ブラジルのリオデジャネイロでは11月中旬、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開催される。プーチン氏はウクライナ侵攻を巡る戦争犯罪容疑で逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)加盟国ブラジルへの渡航を断念した。ペスコフ氏はタス通信に対し、両首脳の往来中止は関連したものではないと説明している。
[時事通信社]
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