総合力で上回る巨人=ソフトバンク、近藤の状態は―プロ野球CS
4勝したチームが日本シリーズ行きの切符を手にするファイナルステージ。リーグを制したセの巨人、パのソフトバンクには1勝のアドバンテージがあるが、ファーストステージを突破したDeNA、日本ハムの勢いも侮れない。
【セ・リーグ】巨人が投げ勝つか、DeNAが打ち勝つか。それぞれの持ち味をいかに発揮するかが、勝負を分けそうだ。
巨人は投手力を中心に総合力で上回る。先発は戸郷、菅野が安定し、救援陣も盤石。主砲の岡本和を軸に先制点を奪えれば、逃げ切りの計算が立つ。ただ、攻守の要の吉川が負傷で出場できないのは痛手。堅守にほころびが出ると、付け入る隙を与えてしまう。
DeNAは首位打者オースティンを筆頭に打線が強力。ファーストステージ2試合で計25安打13得点とよくつながった。エース東の離脱を強打で補えるか。先手を取って巨人投手陣のペースを乱せれば勝機は広がる。
【パ・リーグ】ソフトバンクは今季リーグ内で唯一、日本ハム戦で勝ち越せなかった。主軸の山川、柳田らは準備万端だが、9月に右足首を捻挫した首位打者の近藤の状態が気がかり。実戦から約1カ月離れ、走塁に不安を残す。中継ぎ陣は負傷した松本裕らの復帰が間に合わず、勢いがある若手の力に期待がかかる。
日本ハムは温存していた伊藤が第1戦で先発。今季ソフトバンク戦で4勝を挙げたエースをぶつける。ファーストステージでは先発した加藤貴ら3投手に安定感があり、救援陣も好投。つながり始めた打線も奮起したい。清宮、万波らに当たりは出ており、その前を打つ選手の出塁が得点のカギを握る。
[時事通信社]
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