今平、会心のロングパット=最終盤に最高の集中力―日本オープンゴルフ
18番で20メートルのバーディーパットをねじ込み、いつもは冷静な今平が拳を握って叫んだ。「頭が真っ白だった。すごく変な心境だった」。会心の一打で初の日本タイトルをつかんだ。
優勝争いは最終盤で劇的な展開に。難関の18番で第2打を打つ前に、後ろから大歓声が聞こえた。最終組の木下が17番でバンカーからチップインバーディー。「並ばれたなと思って、最後はパーを取ってプレーオフにいければという心境だった」
集中力が一段と高まる。第2打はピンに寄せられなかったが、パットはフックしてから最後にスライスするという読み通りのラインに乗せた。
ラフに入れれば大きくスコアを落とす可能性があり、4日間を通じてドライバーをほぼ使わなかった。ティーショットを徹底して低い弾道で放ち、フェアウエーキープ率は80%を超えた。
会場のすぐ近くの埼玉県入間市出身。「地元で勝てたことと、日本オープンという大きなタイトル。二つのうれしさが重なった」と喜ぶ。今季初勝利により、7季連続の優勝もマーク。賞金ランキングは13位から4位に浮上し、翌々週に千葉で行われる米ツアーのZOZOチャンピオンシップの出場権を得た。「この調子を持っていけたらいい」と自信に満ちた表情で言った。
[時事通信社]
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