騒ぎの中、寂しい幕引き=競馬界の対策見直し急務―藤田騎手
女性騎手として新風を吹かせてきた藤田が突如、競馬界を去った。一連の騒ぎで注目されたスマートフォンの不適切使用は、公営競技の根幹をなす「公正」と「信用」に関わる行為。日本中央競馬会(JRA)が「重大な非行」として騎乗停止処分を科した直後のことだった。
小学生の頃、テレビ中継を見て競馬に興味を持ち、JRAでは16年ぶり、7人目の女性騎手として2016年にデビューした。スタートのうまさが武器で、19年に重賞初勝利を挙げるなど、先行する人気に実力が徐々に伴うように。今年7月には結婚を発表し、「一層競馬に精進する」とコメントしていた。
一方で近年の競馬界では若手騎手による同様の行為が頻発。昨年5月に6人、今月にも2人が処分を受けた。JRAはコンプライアンス研修を催すなど啓発に努めるが、対策の見直しは急務。今回は過去の虚偽報告も判明しており、調査の手法にも難しいかじ取りが迫られる。
引退の理由は「一身上の都合」。松窪審判部長は「久々の女性騎手として活躍し、競馬界を盛り上げた一人。非常に残念」と言う。競馬ファン以外も魅了した人気ジョッキーの幕引きとしては、あまりにも寂しい。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
政治団体の解散決定=裏金事件「深くおわび」―都議会自民党
-
ニデック、TOB延期拒否
-
24年産米、最高値=「平成の米騒動」超え
-
あの日から30年、誓い新た=教訓継承へ、冥福祈る―各地で追悼・阪神大震災
-
ロドリゲス監督「偉大なクラブに」=J1柏
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕