強み前面に先手を=鬼門の敵地、後半注意―サッカーW杯予選
日本が最大の難所を迎える。敵地ジッダでのサウジアラビア戦は過去3戦全敗。3年前の最終予選では痛恨の黒星を喫し、崖っぷちに追い込まれた「鬼門」だ。
「一番大変なところは暑さとの闘い」。森保監督が言うように、気温差がある欧州組にとって、現地は夜でもこたえる暑さ。さらに風の通りにくいスタジアムが選手を苦しめる。過去3試合のスコアは全て0―1で、いずれの失点も疲れが見えた後半に喫している。
過去の反省を踏まえ、是が非でも前半のうちに先制点が欲しい。相手の出方を見極めるのも重要だが、大量得点を重ねる現在の布陣であれば、三笘や伊東らを生かすサイド攻撃の強みを押し出して、相手の勢いを封じ込めるのが理想だろう。
サウジのマンチーニ監督は、イタリア代表を欧州王者に導いた名将。アジア杯でイラクとイランに屈し、中東勢に苦手意識を持つ日本を十分に分析しているはず。日本の3バックの両翼を突く速攻、高さを生かしたセットプレーやロングボールの対応で後手に回ると苦しい。
「(相手に)のまれないこと、受けないことを重視しないといけない」とは守田。9月に格下のインドネシア、中国に苦しんだ相手は、主力数人を欠くとはいえ立て直してくるだろう。展開次第では、勝ち点1を拾う戦いも選択肢に入る。(ジッダ時事)
[時事通信社]
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