2024-10-08 18:40政治

石破首相、アベノミクス「力強さ欠いた」=自衛官処遇で月内初会合―参院代表質問

 石破茂首相は8日午後の参院本会議の代表質問で、安倍晋三元首相の経済政策「アベノミクス」について、「デフレではない状況をつくり出し、国内総生産(GDP)を高め、雇用を拡大し、企業収益の増加傾向にもつながった」と一定の評価を示した。一方で「1人当たり平均の実質賃金が伸び悩むとともに個人消費も力強さを欠いていた」と指摘した。
 首相は自衛官の処遇改善に向けた関係閣僚会議について、今月中に初会合を開くと表明。「具体的な取り組み内容を早急に検討し、成案を得る」と語った。北朝鮮による日本人拉致問題を「政権の最重要課題」と位置付け、「できるだけ早期に(被害者)家族の方々に会い、心中を伺いたい」との意向を示した。日本維新の会の浅田均氏への答弁。
 自民党総裁選で創設を訴えた「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」に関しては「最終的にどのような国が参加するかは、今後の関係諸国との議論次第だ」と述べるにとどめた。国民民主党の榛葉賀津也幹事長への答弁。
 同性婚制度の導入については「国民各層の意見や国会での議論、訴訟の状況を注視する必要がある」と慎重な姿勢を示した。共産党の田村智子委員長への答弁。
 衆参両院で行われた首相の所信表明演説に対する代表質問は2日間の日程を終えた。 
[時事通信社]

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