「傷を超えて絆を」=韓国大使が都内で会見
韓国の朴※(※吉を2つ横並び)熙駐日大使が7日、東京都内の日本記者クラブで会見し、日韓両国について「傷を超えて絆をつくりながらしっかりした協力パートナーにならなくてはいけない」と訴えた。「過去の問題だけではなく未来への関心を深めるべきだ」と強調。来年日韓国交正常化60年の節目を迎えることについて、「人間なら還暦だ」と述べ、より成熟した関係の構築を呼び掛けた。
国交正常化60年に当たって1998年の日韓共同宣言に代わる新しい宣言を求める声が韓国内で出ていることについては、当時とは国際情勢も日韓関係の質も変わったと指摘。「長い目で韓国と日本は協力すべきだと(日韓の)国民に示した方がいい」と述べ、必要性を訴えた。
石破茂首相が提唱するアジア版NATO(北大西洋条約機構)については、「どのような形がいいかは検討すべきだ」とした上で、北朝鮮、ロシア、中国といった脅威を挙げ、「一国だけでは対応できないという基本的な考え方には韓国も賛成だ」と説明。「安全保障面での日韓協力はもう避けられない」と語った。
[時事通信社]
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